Bloomフィルタを用いた自動メモ化プロセッサのハードウェアコスト削減手法

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藤井 政圭, 佐藤 裕貴, 津邑 公暁, 中島 康彦 : "Bloomフィルタを用いた自動メモ化プロセッサのハードウェアコスト削減手法", 情処研報 (HotSPA2016) ,pp1--8 (May. 2016) 予稿

Abstract

マイクロプロセッサの高速化手法として,我々は計算再利用をハードウェアにより動的に適用する自動メモ化プロセッサを提案している.自動メモ化プロセッサは,関数およびループを再利用対象区間と見なし,実行時にその入出力を再利用表に記憶し,それを利用することで実行自体を省略する.なお,再利用表の検索に伴うオーバヘッドを抑制するため,自動メモ化プロセッサでは高速な連想検索が可能な編プロセッサの実用性向上のためには,このあサイズを抑える必要がある.そこで本稿では,らoom フィルタの組み合わせによりCAM の一部を代替することで,自動メモ化プロセッサのハードウェアコストを削減する手法を提案する.シミュレーションによる評価の結果,再利用表の消費エネルギーを,平均50.4%,最大67.5%削減できることを確認した.